[あいさつ(冒頭)]
今日は、「筋トレはやせ筋が命」と宣伝している「はじめてのやせ筋トレ」について話をしたいと思います。
著者 | とがわ 愛 (著, イラスト), 坂井 建雄 (監修) |
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出版社 | KADOKAWA |
ページ数 | 128ページ |
発売日 | 2019/1/11 |
「はじめてのやせ筋トレ」という書籍については、以前本屋で見かけていたのですが、最近になって改めて読んでみました。
口コミでは「痩せた」「痩せない」という両方の意見が見られましたので、実際に自分で本書の筋トレを試してみました。
結論から言うと、ダイエットには十分な筋トレ内容で、1日10~15分するだけでもひきしまった体にしていけると感じました。
ただし、「じゃあ、早速この本のとおり筋トレをやってみよう」と思ったのなら、ちょっと待ってほしいです。
結果を急ぐあまり、いきなり1日10~15分筋トレを始めてしまうと、挫折してしまうかもしれません。
詳細はこのあと解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
はじめてのやせ筋トレの内容
まずは、「はじめての筋トレ」の内容を見ていきたいと思います。
目次から、一部抜粋します。
・基本のやせ筋トレ
-内転筋
-大殿筋
-中殿筋
-ハムストリングス
-腹直筋・腹横筋
-広背筋・大円筋
-大胸筋
-上腕三頭筋
-三角筋
・やせ筋トレ上級編
・細見え!ストレッチ
これ以外にも、本の冒頭に注意事項や準備するものについて少し説明があったり、途中にコラムが何回かはさまれるという感じです。
メインの筋トレ
上級編もありますが、やはりメインは、基本のやせ筋トレ8種目だと思います。
その中でも、筋肉量の多い「お尻」と「背中」を鍛えることで痩せやすくなると書かれています。
部分痩せみたいな話ではなく、筋肉量を基準に「お尻」「背中」を鍛えるのをすすめているのは好感が持てます。
筋トレはイラストで説明
本書は筋トレの本ですが、写真は1箇所しかなく(上記画像は唯一の写真の一部)、筋トレ内容については、全編イラストで説明されています。
最初は写真がないのに不安を覚えましたが、シンプルなイラストで、ポイントになる部分をわかりやすく書いてくれているので、筋トレをする上で特に問題とは思いませんでした。
必要な道具
必要な道具として、「ダンベル」「ヨガマット」「バランスボール」が紹介されています。
ですが、バランスボールを使うトレーニングは後回しでもいいと思います。
ダンベルについては2kgのものを2個用意するという話ですが、これもまずは500mlのペットボトルに水をいれてダンベルがわりにするくらいで十分だと思います。
何キロということにこだわるよりも、まずは手軽に準備できるものから始めて、筋トレ前の準備でつまづかないようにする方がいいと思います。
フローリング等硬い床で筋トレをやるのであれば、背中を痛める可能性があるので、ヨガマットだけは、準備した方がいいと思います。
食事について
筋トレがメインの書籍ですので、食事についてはコラムの中で少し触れているくらいです。
内容としては、「食べないダイエット」を否定していますし、甘いものもダメというわけではないので、ストレスも溜まりにくく続けやすいダイエット方法を考えている方だと感じました。
ムキ筋について
鍛えすぎるとゴツくなる筋肉として、ムキ筋というのも紹介されていました。
大腿四頭筋(太ももの前)とかふくらはぎとか、あくまで作者の方が考える、女性が鍛えるとゴツく見える可能性のある筋肉ということのようです。
ただ、私は自転車によく乗っているので、大腿四頭筋とかふくらはぎは鍛えられている方だと思いますが、ゴツい見た目にはなっていませんので、よほど鍛えなければ、ゴツくはならないと思いますので、それほど心配しなくていいと思います。
はじめてのやせ筋トレの著者とがわ愛について
はじめてのやせ筋トレの著者のとがわ愛さんとはどういった方なのか、調べてみました。
著者紹介内容から引用します。
とがわ 愛:(とがわ・あい)1993年生まれ。根っからのインドア派。ダイエットも続かなかったが、筋トレに目覚め、5ヶ月で10キロのダイエットに成功。筋肉、姿勢、体の仕組みについて研究し、美しいボディラインを作るためのメソッドをTwitterで発信したところ、わかりやすいイラスト解説で瞬く間に9万フォロワーを超える人気に。
特にダイエットの専門家というわけではなかったようですね。
つきあった彼氏につりあうような体になりたいと、筋トレについて調べていくうちに知識を身につけられたようです。
私も、もともとはインドア派で、ダイエットするにあたり理論的なことをいろいろ勉強してダイエットしたので、親近感を覚えます。
大体こんな感じの食事をして、
大体こんな感じの運動をするとな、
まぁこれがな、
大体こうなるんや。 pic.twitter.com/KfFKmIwGca
— とがわ愛 ♥ ไอซ์ โตงาว่า (@togawa_ai) March 7, 2021
とがわ愛さんのツイッターを見てみると、ビフォーアフターがすごいことになっています。
ちなみに、本書の中で唯一使われている写真はとがわ愛さんご本人のようです(上の方の「これがやせ筋だよ!」と書いている画像)。
あまりにもスタイルがいいので、最初はモデルの方を使っていると思ってしまいました。
はじめてのやせ筋トレの内容を実践してみた
はじめてのやせ筋トレ内に1週間のプログラム例がでていたので、実際にやってみました。
体の部位ごとに2種目ずつ、4日間に分けてトレーニングするという例です。
■お尻&脚
・ワイドスクワット
・ヒップリフト
■背中
・ダンベルベントオーバーロウ
・タオルローイング
■胸&腕
・ワイドプッシュアップ
・ライイングフレンチプレス
■お腹
・デッドバグ
・クランチ
トレーニング時間
トレーニング時間は1日10~15分と書かれていましたが、実際やったところ、胸&腕だけ少し早く終わりましたが、それ以外はだいたい10分程度でした。
私は筋トレにも慣れているので、インターバルの時間短めだったのですが、インターバルを少し長めにとっても書いているとおり15分以内には終わるのではないかと思います。
トレーニングのきつさ
女性用の筋トレということで軽く見ていましたが、フルセットやるとかなりきついです。
各部位に効いているのはよくわかりましたので、これを続けるだけで体が引き締まるのは間違いないと思います。
腹筋は、結構鍛えているので楽勝だと思ったのですが、一番きつかったのは意外にもクランチでした。
ライイングフレンチプレスという二の腕のトレーニングなんかは、本を見ただけだとまったく効果なしに感じましたが、実際やってみると効いてるのがよくわかりました。
見るのとやるのとでは、結構感じるきつさは違うということがわかります。
基本的には女性の方向けですが、男性にも効果はあると思います。
ただ、筋肉を鍛えて体を大きくしたいというマッチョ志望の方には負荷が足りないと思います。
トレーニングする時の注意点
冒頭にも書きましたが、トレーニングする時の注意点があります。
それは、無理をしないということです。
筋トレを全然していないない人が、本書に書かれている10~15回×3セットをするのはかなり大変だと思います。
本書でも「まずは1回!を目指そう」と書かれているのですが、無理に回数を意識しすぎると体を痛めたりする可能性がありますので、少ない回数から始めましょう。
筋トレをすることが嫌になっては意味がないので、まずは習慣化することと、正しい筋トレの仕方を覚えることに集中しましょう。
最初の週はやり方を覚えるくらいで、2周目からは半分の回数、1か月経ったら本来の回数といった感じで、少しずつ負荷を上げていくというやり方でもいいと思います。
はじめてのやせ筋トレの口コミ
amazonでレビューされたはじめてのやせ筋トレの口コミを抜粋して紹介します。
良い口コミ
まずは良い口コミから
いままで読んだ筋トレの本の中で一番わかりやすかったです。
作者のかたがインドア派ということで、運動が苦手な人のツボをわかってくれている感じ。
ワイドスクワット等、ダイエット用の筋トレではよく紹介されているものですが重心はどこで、どこの筋肉がビリビリ来れば効いているのか。どうなると間違った場所を鍛えてしまうのか…
わかりやすい絵で、目的の筋肉の色分け&筋肉に効いているイメージの効果音が添えられていることで実践したときに「書かれているのと同じ場所が効いてる。このフォームで良いんだな」
「このフォームだとその場所に負荷を感じないから違うらしい」
というのが実感できて自信をもって筋トレできます。
鍛えた部分が、翌日ちゃんと筋肉痛になっている充実感。いい感じです!
筋金入りのインドア系女子でも、これなら続けられます。
ほかの方の書いた筋トレ本も購入しましたが、レベルが高すぎて実践できませんでした。パーソナルジムに通うような意識高い人と違い、運動なんてまったくしてこなかったためワイドプッシュアップなんて膝つきでも1回もできず潰れておしまい。
でもとがわさんの本なら、そんな人向けの負荷の下げ方も書かれています。回数やセット数も少なめで達成感も得やすく、今のところ続けられています。おかげさまで、げっそり削げていたデコルテの筋肉がついてきました。
まさにインドア系女子の希望の星、運動が嫌いな人にこそおすすめできる1冊です。
スポーツジム勤務者です。きちんとした筋トレ本ではないとの批評もあるようですが、とっかかりやすく初心者には入りやすいと思いました。これは筋トレ本と思わずエクササイズ本で、それでいて個々の筋肉に効いている、というポイントごとの本だと思うと良いと思います。デットバグなどは脳トレにもなりそうで、高齢者へのエクササイズとしても活用出来ると思いました。個人的には良本です。
悪い口コミ
続いて悪い口コミ
負荷をかけてある程度我慢しながらやる、という意味に取れる漫画を真に受け
筋を痛めてしまいました。
やはり本だけでは正しく伝わらない。プロのトレーナーと一緒にやらないとだめ。
どうしても本だけだと伝わらない部分はあると思いますので、どんな運動でも無理はしないというのが大前提になると思います。
最初の数週間は、まぁ悪くないかも、と思ったけど、すぐに本書の筋トレが体が慣れてしまったようです。真面目に週6日、10か月間取り組んだのですが、どんどん太ってしまいました・・・。やはり、こんな簡単な筋トレで痩せるはずないですね。
状況が分からないので何とも言えませんが、筋トレをしていることに安心して食事量が増えたとか、筋トレの内容をきっちり実践できていなかった等が考えられます。
金スマ見て、本見たけど、う~ん・・・
情報量少ないし、一般的なトレーニングのセレクト&焼き直しで、値段に見合わないと思った。
金スマ見てた時は本人の顔ばかりが気になっちゃったけど、イラストなのは未だ分かりやすい。
筋トレなんてしたことない超インドアの人ならとっつきやすいのかもね。
かなり物足りないし、TVみたいに結果が出やすいとは思えない内容でがっかり。(やっぱTVの企画だからなのかなぁ・・・)
裏技的なものを期待すると物足りないかもしれません。
ただ、実際にこの本の筋トレを推奨回数やれば、物足りないという感想にはならないと感じました。
はじめてのやせ筋トレ おうちレッスンDVD
はじめてのやせ筋トレは、非常にいい筋トレの本だと思うのですが、動画がないというのがちょっとした問題と感じました。
イラストだけでも筋トレ内容は理解できますが、ペースに関する部分がイラストだけだと分かりにくいんですね。
悪い口コミの中にも、「やり方が正しく伝わらない」というのもありましたし、動画を要望する声が多かったらしく、「はじめてのやせ筋トレ おうちレッスンDVD」という本が出版されました。
著者 | とがわ 愛 (著, イラスト), 坂井 建雄 (監修) |
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出版社 | KADOKAWA |
ページ数 | 64ページ |
発売日 | 2021/1/7 |
前著のトレーニング内容をとがわ愛さんが実際に動画で解説してくれています。
筋トレのペースやインターバルの時間も収録されているので、これを見ながらトレーニングすれば、間違ったやり方にはなりにくいと思います。
amazonで試し読みはできませんが、youtubeにワイドスクワットだけですが、お試し動画があるので、DVDの内容がある程度分かると思います。
とがわ愛さんの考え方とか基本的な部分から学んだり、動画はいらないという方は「はじめてのやせ筋トレ」がいいと思いますが、どちらか一冊だけ購入するというのなら、やはり動画もついている「はじめてのやせ筋トレ おうちレッスンDVD」をおすすめします。
はじめてのやせ筋トレの評価
価格は妥当か
「はじめてのやせ筋トレ」の定価が1,320円(電子書籍kindleなら1,188円)、「はじめてのやせ筋トレ おうちレッスンDVD」の定価が1,540円です。
筋トレの書籍としては妥当な価格だと思います。
実践は可能か
上にも書きましたが、無理せず始めるということを意識すれば実践は可能です。
誇大広告や嘘はないか
実際にやってみましたが、筋肉に対する刺激は十分ですので、続けていれば効果はあるといえます。
向いている方
家で時間をかけずにトレーニングしたい方。
また、即効性を求めない方におすすめします。
向いていない方
すぐに痩せたいという方には向いていないと思います。
また、筋肉を大きくしたいという方には物足りない内容だと思います。
まとめ
今日は、「はじめてのやせ筋トレで痩せたという口コミは嘘?実践して確かめてみた」ということで話をしてきましたが、いかがだったでしょうか?
私自身でこの本に書かれた筋トレをやってみましたが、とっつきやすい内容で、続けていけば体が引き締まると感じました。
イラストだけでも十分わかりやすいですが、今から購入するのであれば、DVD付きの「はじめてのやせ筋トレ おうちレッスンDVD」の方をおすすめします。
ただし、結果を急ぐあまり無理してトレーニングしないように注意ください。
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